サッカー日本代表 ザックジャパン ガーナ戦分析
2013-09-15



もし、そのまま長友が上がるのであれば、長谷部が下がって2バックになるべきです。



もちろん、これが自陣からの攻撃で有れば、内田は上がっていないので、内田がカバーに入って今野が上がることも出来ますし、それが代表の一つのカタチになっているわけですが、この場面では、長友が完全にリスクマネジメント出来ていません。


これは、もしかすると、長友がインテルでサイドハーフをやっていることの弊害かもしれませんね。

サイドバックであるならば、まず、リスクヘッジしなければなりません。


それから、ボランチの一人も、対応出来るポジションに居るべきです。


状況に応じたポジショニングというのは、グアテマラ戦では出来ていましたが、この試合の前半では、やはり出来ていなかったと思います。


やはり、バイタルを空けがちになるのです。

その原因として、一つ挙げられることは、今野と吉田の距離が離れ過ぎることにるのではないかと思っています。

グアテマラ戦の森重は、必要以上に吉田に近い位置に絞ることにより、バイタルのケアをしていました。

その動きが、第三のディフェンスのスライドの動きを生んでいたのではないか。


2バックにおいて、センターバックの一人が上に上がったら、サイドバックかボランチがカバーするというのは、鉄則です。




今野泰幸(ガンバ大阪)
「相手もミスが多くなって助かった」

 前半、ミスからカウンターを受けて、バランスが崩れたところを攻められたりして、ひやひやする場面があり、危ないかなと感じていました。後半は、相手もミスが多くなって助かったというのが正直な気持ちです。失点は、運が悪いとも思うけど決められたのは必然。何かのバランスが悪いから決められています。だから、ポジショニングも含めてもう一回、確認する必要があります。」

以上インタビューから





前半、何回か危ない場面があったのだが、カウンターを受けて、数的同数か不利で明らかに危ない場面なのに、本田と清武が、戻らなかったとかもありました。


これも、もっと強い相手なら、確実に失点しています。


危険なスペースを埋めたりケアしたりするという、攻撃の選手のダッシュは、強い相手とやる時には、特に必須になってきます。

欧州チャンピオンズリーグで優勝したバイエルンミュンヘンのロッベンやリベリが、肝心な守備の時にどれほど走ったか。

例外はないと思います。


柿谷は、トップの選手でありながら、ここ2試合、そういう守備が出来ています。
元々スペースを見つけることが得意な選手ですから、守備における危険なスペースを見つけるのも早いのです。


遠藤も、元々そういった守備の上手い選手でしたが、J2に落ちて相手が弱かったせいか、そうした守備がにぶっていましたが、ここ2試合は、戻ってきたようです。


長谷部も同じです。


他の選手も、やらないと駄目でしょう。


特に、清武に関しては、ロンドン五輪であれだけやれていたのにな、と思うことはあります。
もっと、もっと出来る選手なので頑張って欲しいと思います。




そして、W杯欧州予選のスペイン戦を見ていて思ったのですが、ボールホルダーが相手に囲まれ、パスの出所を封じられそうになった時、パスの受け手が、全速力でパスを受けられる位置にダッシュしている場面を見ました。


こういう『ボールを失わないための守備のあり方』とうのも、非常に参考になります。

ボールを失う前に守備をするのです。



こうした場面を日本代表の試合では、ほとんど見たことが無いなと思いました。



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