癌を容易に正常な細胞へ変えることができるRNA分子「miR-520d」を鳥取大学が発見
2014-03-26


もう一つ、もの凄いニュースが入ってきました。


以下NVERまとめから部分引用


鳥取大が発見!ガンは容易に正常な細胞へ変えることができる

STAP細胞研究の小保方博士で話題だが、鳥取大もがん(癌は)容易に正常細胞や良性細胞へ変換できると発表した。この発見を応用すれば、これまで治療法がなかった末期的なガンにも治療を施せる可能性があるといい、また抗ガン薬が有効に効かなかったガンに対しても治療を行うことができる可能性があるという
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鳥取大、癌は容易に正常細胞や良性細胞へ変換できることを発見|日経プレスリリース
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がんの征圧は間近か!? - 鳥取大、悪性度の高い未分化がんを正常細胞に転換 | マイナビニュース
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【概要】
鳥取大学の研究グループが、『未分化がん細胞』を正常な細胞や良性のがん細胞に容易に変化させられることを世界で初めて発見したという

出典
未分化がん細胞は容易に正常/良性細胞に変換できることが発見される | スラッシュドット・ジャパン



【詳しく言うと】
単一のマイクロRNAを悪性度の高い『未分化がん』に導入すると、容易に悪性度を喪失させることができ、正常幹細胞へ形質転換できる

出典 日経プレスリリース


【つまりこういうこと】
「がん細胞は正常細胞から発生するが、その細胞に戻ることはできない」、「がんは治らない。」そのように考えられてきた
⇒しかし今回、癌細胞を正常細胞に変える方法を見つけた
出典
鳥取大学産学・地域連携推進機構 研究シーズ集



中略


がん細胞とは、もともと正常な細胞が、何らかの要因によって正常細胞内のDNAが損傷し、修復しないまま残り、さらにがんを誘発する何らかの環境の下で細胞分裂を繰り返していくとがん化するとされている


ある遺伝子に突然変異が起こると、細胞は死ぬことができなくなり、止めどもなく分裂を繰り返すことになります。この「死なない細胞」が、がん細胞。


中略

未分化→低分化→中分化→高分化になるにつれ細胞が成熟
がん細胞にも、その分化の程度により、高分化がん、低分化がん、未分化がんの3種類がある

【未分化がん細胞とは】
まだ特定の器官に分化する前の細胞ががん化したもので、細胞分裂のスピードが速く最も悪性度が高いがんだと言われている


未分化がん細胞は、病変の速度が速く、発見が遅れることが多く、拡散しやすく、他の臓器に転移しやすい


未分化の細胞はどのような器官に成熟するか決まっておらず、どこの場所に落ち着くものなのかもわかりません。分化度が低いほど、どこへでも行くことができてしまう、つまり転移が最も生じやすい
未分化型のがん細胞は、手術・化学療法・放射線治療では治療が難しい

この悪性とされる『未分化がん細胞』を、発見したRNA分子(核酸分子)で正常な細胞に戻せたという(マウス実験)




研究グループでは未分化のヒトがん細胞について、その遺伝子の解析を行っていた


生命活動のためにデオキシリボ核酸(DNA)から発生するマイクロRNAを研究し、5年前からはマイクロRNAの一種の「520d」の働きを調べてきた
その過程で未分化型肝がんに発見したこのRNA分子「miR-520d」を導入すると、約1ヶ月で正常肝組織への形質転換を確認することができることを発見した
出典
鳥取大学 医学部 医学科 | イノベーション・ジャパン2012 - 大学見本市



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[抗がん剤]

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