サッカーロンドン五輪代表関塚ジャパンメキシコ戦詳細分析
2012-07-22


サッカーロンドン五輪代表の関塚ジャパン、アジア大会からその活動を追って来た当ブログですが、いよいよ本番まで残すところは、このメキシコ戦だけとなりました。

メキシコは、先日行われたトゥーロン国際大会の覇者であり、2011年のU20ワールドカップで3位に入るなど、この世代最強の一角です。

また、近年メキシコは、2005年と2011年のU17ワールドカップで優勝しており、若年層では世界最強のチームの一つと呼んでも良いと思います。


初戦で当たるスペイン対策として、願ってもない強豪チームとの対戦となりました。




先発は

     永井
宇佐美  東   清武
  山口    扇原
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
     権田


明らかなスペイン対策のメンバー、カウンター重視のワントップ永井です。

左サイドバックは、攻撃に持ち味のある酒井高ではなく、守備に安定感のあるオーバーエイジの徳永


トップ下は、守備を重視して東にしてきました。


試合開始早々、清武が高い位置で相手ボールをカット、ドリブルで持ち上がり、右に居た永井にパス。
永井が持ち前のスピードでぶっちぎり、ファーに詰めた東が押し込んで、あっさりと先制点を奪った。


このコンビネーションは素晴らしいものでした。


おそらく、本番もこういうゴールの可能性が一番高いでしょう。


スペインがこんなミスをするはずが無いと思われる方も居るかと思うが、日本のU23代表は、かつてこういうシーンを何度となく繰り返してきたのである。


これが、ボールハンティングからゴールハンティングを行うということなのだ。

そういう意味で、この大会、何度となく永井選手が世界を驚かせることになると思う。


この1点が入ったことで、日本は明白なカウンター狙いになった。
前半のボール保持率は、メキシコ65%に対し日本35%

ボールを支配され過ぎだと考える方もおられると思うが、これは設定通りなのだと思う。

7割ボールを支配されていても、特に問題は無いのだ。

事実、ボールを保持されてはいたが、決定的な場面の数では、メキシコよりも日本の方が多かったはずである。

では、なぜ決めきれなかったのか。


そこのところを、当ブログはちょっと追求してみたいと思います。

今回のノッティンガムの芝は、ボールが止まりやすい傾向にあります。
これは、ロングボールのカウンターが効きやすいということでもあるわけです。

英国のサッカーが長らくロングボール+馬力勝負だったのは、この芝の特性と深い関わりがあるわけです。

なので、永井選手のスピードを活かしたアタックというのは、効き目が抜群であると当ブログは思います。


この試合、何度か永井選手に一発の縦のボールが入り、キーパーと1対1になりそうな場面がありました。

しかし、ことごとくキーパーに阻まれました。

これは、メキシコのキーパーが、永井のスピードを警戒して、高めのポジションを取り、ディフェンダーとゴールの間のケアをしていたためでした。

おそらく、この試合を見ていたスペインの監督は、同じ方法を採用すると思います。

なので、次戦は工夫が必要です。


この試合、左サイドの宇佐美が全く活躍出来ませんでした。

これは、宇佐美が守備にがんばっていたからです。
宇佐美が、関塚ジャパンの左サイドの守備のタスクをしっかりこなしていたために、宇佐美が守備にがんばって低い位置に居たために、宇佐美の良さが全く出なかったわけです。

で、攻撃は、主に、東+永井+清武の、先取点を取った3人での攻撃になりました。



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