原発を極めて現実的に今直ぐ止める方法とは。
2012-12-13


原発を極めて現実的に今直ぐ止める方法とは。


「原発ゼロ社会へ! 新エネルギー論」広瀬 隆著 集英社新書

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を読んでわかったことの要点に、筆者が付け加えてまとめます。

今回のエントリは、是非日本中に拡散していただきたいエントリです。

よろしくお願いいたします。



実は、日本で原子力以外の発電に使っている原料は、90%がガスと石炭であり、石油は10%しか使用していない。

そして、その石油は、ガソリンや重油など様々な用途に使用した余の油を燃やしているだけである。



原子力発電を止めても電力は充分に足りていることは、2012年を過ごした人なら誰でも知っている。




21世紀は、ガスの時代である。

ガスを中心としたエネルギー政策を押し進めれば、今直ぐ原発を停止させ、永久に稼働しなくても、何の問題も無い。

コストも原発より高くなるどころか、むしろ安くなる。


電力会社以外の発電IPPやPPSは、電力会社よりも数パーセントから十数パーセント電力が安い。


実際、311の影響でリスクヘッジの為に、多くの企業が電力会社から離脱し、自家製のガス発電を行っており、その総量は、2011年4月1日時点で735万キロワットを越えている。

東京電力から電力を買うよりも、それらのコストの方が安い。


つまり、原発で発電するよりも、民間企業がガスで発電する方が、コストが安いということである。

それら、自家用発電の総量は5582万キロワットにもなる。



電力会社の発電の料金が高いのは、日本が米国の8倍で天然ガスを買っているためである。


これは、石油価格と連動したレートの契約だからである。

中東危機の影響で原油が値上がりしたため、日本が買っているガスの値段が上がったためで、全体のガスの値段は、むしろ下がっている。


これは普通に、半分に下げることが可能で、だから一般企業のガス発電のコストは、電力会社よりも安い。




最新のガスコンバインドサイクル発電は、従来30%しかなかったエネルギー効率を60%まで高めている。


つまり、効率が良い上に、極めてクリーンである。

その上、熱を発電に利用するため、熱を捨てるだけの通常の火力発電や原子力発電に比べ、ヒートアイランド現象を防止する効果もある。




自然エネルギー・再生可能エネルギーを活用することを理由に電気料金を値上げしようとしているのは、原発を稼働させたい人達のスピンである。

電気料金が上がれば、産業界に大打撃で、原発稼働ということになる。


(そのために自然エネルギーのNPOに、ロムニー達モルモン教の資金が大量に投入されてたのか、なるほど。。)



天然ガスは、少なくとも数百年枯渇する見込みがないばかりか、地球の底から続々湧き出ている可能性が高い。


天然ガスは世界中に存在してるため、エネルギー安全保障上極めて都合が良い。


同盟国の米国からも買えるし、隣のロシアには豊富なガスがあり、これをパイプラインで繋げば、極めて安くガスが手に入る上、極東のインフラ開発に日本の協力が期待されている。

(余談だが、シベリア鉄道に日立の新幹線のシステムが導入されたりしたら、相当楽しいだろう=これはウインウインシステムである)


さらに、日中共同の尖閣諸島のガス田を掘れば、中国との和解も進むし、中国から日本企業が追い出される心配も少なくなるはずである。


日本にもガス資源が多いので、国産のガス資源を活用し、ある程度エネルギーの自給が可能である。



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