2013-08-20
この中の、斉藤、扇原、徳永、鈴木大、権田の5名が、ロンドン五輪ベスト4のメンバーで
大迫は、本番は招集されなかったとはいえ、予選を闘ったメンバーでした。
この試合のメンバーは、五輪代表が中心となっていたのです。
で、もう一度、守備を中心にビデオを見てみました。
すると、見えてきたのです。
扇原という選手の素晴らしさが、です。
当ブログは、関塚ジャパンが始まった頃から一貫してロンドン五輪代表のサッカーを見守ってきたわけですが、はっきり申し上げて、現在のフル代表よりも、ロンドン五輪代表の方が、世界に通用するチームであると思います。
ただ、その中にあって、扇原選手は、正直、守備の弱さを克服するのに時間がかかり、ブラジルワールドカップは無理かな?その次かな?ポテンシャルはあるけど。
という見方でした。
しかし、当ブログが思っていたよりも早く、扇原は成長しているようです。
『動き出しが早い』
特筆すべきなのは、『動き出しが早い』ことです。
味方がボールを保持している時は、素早く、パスコースに移動している。
そして、状況を見定めながら、無理せず、バックパスなども効果的に織り交ぜてゲームを作り、時折効果的な縦パスやサイドチェンジをする。
サイドチェンジのパスも正確です。
だから、ボールを失わないのです。
結果的に、チーム全体の『時間のマネジメント』が出来ている。
オーバーペースで息切れしない効果を生んでいる。
肝心なところで力が発揮出来るのです。
そして、守備においては、的確に相手のパスコースを消し、危険なスペースをケアしている。
その動きだしが早いため、ほとんど移動せずにちんたら歩いているように思えるが、そうでは無いということです。
適切な位置にポジショニング出来ているために、ピンチにならないということ。
これは、視野が広く、状況判断が的確で頭が良い。
そして、プレービジョンがあるということです。
ブラジルワールドカップは暑いです。
選手達は、より効率的な動きを求められます。
90分間フルスロットルは無理です。
その際に重要なのは、ボールを保持しながらペースを落ち着かせることであり、緩急をつけるということです。
そして、守備の際には、前で取りきってショートカウンターも大事ですが、90分間は続きません。
その際に、きちっとパスコースを消し。スペースを埋められる守備をする扇原選手の能力は生きると思います。
日本代表は、攻撃的な時間帯に遠藤+香川を投入し、通常は扇原のボランチを軸にやってみる必要があるのではないでしょうか?
身長が184センチと大型の扇原は、ボランチを組む相手を、いつも組んでいる山口蛍や、東アジア大会で組んだ高橋秀人、それから、長谷部や細貝とも上手く共存出来そうです。
もちろん、4〓3〓3のアンカーとしても適任だと思います。
グアルディオラ監督は、バルセロナの監督になってから、まず、ブスケッツをピボーテに抜擢しました。
今、抜擢すべきは、扇原かもしれません。
当ブログは、ディフェンスラインを基本的に低く設定することには反対です。
もちろん、常に低くしてはいけないということではなく、低く設定する時間があっても良いわけですし、必要だとも思うのですが、日本人の身体的な特徴を考えたら、ある程度ディフェンスラインを高く保ち、中盤をコンパクトにすることを基本に置いた方が、日本人の身体的なメリットを活かせるはずということです。
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