国連で、グアテマラとホンジュラスが、なぜアメリカとイスラエル(シオニスト・ネオコン)を支持したのか?
2017-12-26


エルサレム「首都撤回」要求=賛成128で決議採択−国連総会
反対はアメリカ、イスラエル,マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、パラオ、トーゴ、ホンジュラス , グアテマラ。
で、アメリカが中立的な立場で中東紛争を解決することが事実上不可能になったわけですが


国連で、グアテマラとホンジュラスが、なぜアメリカとイスラエル(シオニスト・ネオコン)を支持したのか?櫻井ジャーナルさんに出ています。

以下引用


エルサレム問題で米国の立場を支持したグアテマラとホンジュラスはCIAがクーデターを実行した国

ドナルド・トランプ米大統領は12月6日の演説でエルサレムをイスラエルの首都だと認め、アメリカ大使館をそのエルサレムに建設する方針を示し、世界的な規模で反発を招いた。国連総会では12月21日、この決定を撤回するべきだとする決議案を賛成128カ国、反対9カ国、棄権35カ国で採択している。

事前にアメリカ政府は賛成国に対する資金援助を打ち切ると脅していたが、効果はなかったようだ。ニッキー・ヘイリー米国連大使はチンピラ風に、賛成した国々の名前を覚えておくという台詞も吐いたようだ。アメリカは自分たちが「裸の王様」だということを明らかにしてしまった。

本ブログでも指摘してきたが、トランプの演説はアメリカ議会の意向を受け入れただけの話。議会は1995年、エルサレムをイスラエルの首都だと承認し、1999年5月31日までにエルサレムにアメリカ大使館を設置すべきだする「エルサレム大使館法」を成立させ、今年(2017年)6月5日に上院はその法律を再確認する決議を賛成90、棄権10という圧倒的多数で採択している。トランプ政権だけでなく、アメリカの政界が「裸の王様」だということだ。

しかし、この「王様」に従った国も存在する。イスラエルは当然だが、そのほか太平洋に浮かぶマーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、パラオ、アフリカのトーゴ、そして中央アメリカのホンジュラスとグアテマラだ。

ホンジュラスとグアテマラはCIAのクーデターで民主主義的な体制を破壊されてきた。〓ホンジュラスでは2009年6月にマヌエル・セラヤ政権がクーデターで倒された〓。約100名の兵士が大統領官邸を襲い、セラヤ大統領を拉致してコスタ・リカへ連れ去ったのである。

その当時、現地の〓アメリカ大使館は国務省に対し、クーデターは軍、最高裁、そして国会が仕組んだ陰謀であり、違法で憲法にも違反していると報告〓しているが、バラク・オバマ政権はクーデター政権を認めている。当時の国務長官はヒラリー・クリントンだ。クーデター政権は翌年、最初の半年だけで約3000名を殺害したという報告がある。

クーデターを支援していたひとり、〓ミゲル・ファクセが麻薬取引が富の源泉であることもアメリカ側は認識〓していた。ちなみに、ミゲルの甥にあたるカルロス・フロレス・ファクセは1998年から2002年にかけてホンジュラスの大統領だった人物である。

クーデターの中心になったロメオ・バスケスが卒業したSOA(現在の名称はWHINSEC)はアメリカ支配層がラテン・アメリカ諸国の手先を育成するため、1946年にパナマで設立された施設。対反乱技術、狙撃訓練、ゲリラ戦、心理戦、軍事情報活動、尋問手法などの訓練を実施してきた。

グアテマラのジミー・モラレス大統領は2015年の選挙で当選、16年1月から大統領だ。モラレスは喜劇俳優だった人物で、人種差別主義者としても知られている。またCICIG(グアテマラ無処罰に対する国際委員会)はモラレスが麻薬業者から違法な寄付を受け取っていた疑いで調べている。大統領の兄と息子のひとりは汚職とマネーロンダリングの容疑で逮捕された。

CIAは1954年にグアテマラのヤコボ・アルベンス・グスマン政権をクーデターで倒している。その前年にはイランの体制をクーデターで倒していたが、両国とも民主的に選ばれた政権だ。この両国に限らず、アメリカは「民主主義の破壊者」として世界に君臨してきた。


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