衣食住と景観保護の重要性『TPPや外国人移民1000万人より外国人観光客1億人を目指した方が日本は良くなる』その2
2015-04-12


本当の『地方再生』と、中国の台頭を考える『TPPや外国人移民1000万人より外国人観光客1億人を目指した方が日本は良くなる』その1
[URL]

のつづきです。


以下の数値を見てください。

外国人観光客数ランキング2013年wikipediaより

1 フランス 8500.0万人[4]
2 アメリカ合衆国 6976.8万人(トランジット含む)
3 スペイン 6066.1万人
4 中国 5568.6万人
5 イタリア 4770.4万人
6 トルコ 3779.5万人

27 日本 1036.4万人

日本は27位ですよ、27位

随分下ですよね。


そして上位6カ国のうち4カ国が南欧の国々です。



1位のフランスの人口は6,660万人
それに対して外国人観光客は8500万人

つまり、人口よりも多い人々が観光に訪れていることになります。

それに加えて、フランスでは、ほとんどの人々がバカンスを取ります。

フランスにおける地方や田舎の観光とそれに付随した収入の大きさが理解出来るでしょう。



スペイン経済の破綻の象徴として新市街地計画が頓挫して荒れ果てた姿を見たことがある人は多いと思います。

でも、普通の地方都市の旧市街に行ってみてください。

ものすごく魅力的な街が多く存在しています。

わざわざ出来損ないの新市街のニュータウンに人は住まないのです。

だから破綻するということです。



筆者は、昔旅を多くしていました。


といっても、最初は大学の頃

初めて行った海外旅行は、グアムでした。。w

2度目は、フランスとイタリアに行きました。衝撃を受けました。いろいろな意味で。

3度目は、アメリカ本土(西海岸)に行きました。
当時、大学時代の友人が住んでいたので、いろいろ案内してもらって行きました。
ラスベガスにも行きました。

この時に、米国に対する根本的な疑問が湧いてきたと思います。


4度目に、フランスとスペインとポルトガルを1ヶ月かけて回りました。
そしてこの時に、様々なことを理解した気がします。



よく『欧米』という言葉を使いますが、似た部分もあることはありますが、欧州と米国は根本的な部分で大きく違っています。


米国は、原住民を追い出して移民が作り上げた国です。
特に、西海岸は、更地の上に人間の欲望が仮想空間をでっちあげたような所。
友人は、プールとバスケットコート付きのマンション(東京のワンルームマンションとほぼ同じ金額の賃貸)に暮らしていましたが、特に憧れませんでした。



欧州は、長い間人々が暮らしてきた歴史が存在していて、その多くは、破壊されずに残っています。

初めて南欧の田舎を時間をかけて旅した時に思ったのです。
なんで、欧州の田舎は、こんなに魅力的で、しかも伝統的な食べ物や町並みや産業が残っているのだ?と

そして、第一次産業や衣食住の職業に対する評価が極めて高いこと。


どこに出かけても、同じようなチェーンの店とスーパーと安げな立て看板とパチンコ屋で覆われている日本の田舎の国道添いの町並みとの大きな違いに驚かざるを得なかったのです。

もちろん、南欧にもそういった場所は確かに存在します。

一時期、そういった風景に作り替えられようとした時期があったのです。


でも、それは、ストップされました。

なぜか?


昔ながらの町並みの方が断然綺麗だったし、落ち着くし、収入ももたらしたからです。


これらは、偶然に生まれたものではなく、ある時期、意図的に作られたものなのです。


フランスで町並み保存の法的整備が始まったのは、1960年代以降。
1962年のマルロー法


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[TPP]

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