アジア人は、アメリカ先住民の歴史を知ることが必要だと思います
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のつづきです。
『アメリカ・インディアンの歴史』グレッグ・オブライエン 読了
今まで読んだ中で、一番詳しい。
しかしながら、どうにも納得出来ないことがある。
ヨーロッパ人との接触によって先住民が伝染病になり、とんでもない数の人々が死んだというのである。
こういう話は、あらゆる歴史書に書かれているわけだが。。
以下引用
アメリカ大陸には新種の病原菌は、この「病原菌の処女地」で猛威をふるい、何千人ものインディアンを殺した。アメリカに持ち込まれた死にいたる病気は、天然痘、腺ペスト、はしか、インフルエンザ、百日咳、コレラ、マラリア、黄熱病、ジフテリアなどである。ふたつかそれ以上の病気が、しばしば同時にインディアンコミュニティーを襲った。やってきたヨーロッパ人やアフリカ人それらの病に罹患したが、すでに免疫力があったため助かることが多かった。
中略
「死者の数は、驚愕するほどだった。場所によっては、死亡率が100%にもなった。ヨーロッパとの接触から1世紀で、先住民族の人口は、接触前の1割から3割にまで激減した。だが、全ての先住民集団が、一律の死亡率を経験したわけではない。居住地や人口規模(人口が少ない集団ほど全滅しがちだった。)病気にかかった時の処置の施しようで、死亡率は変わった。
中略
メキシコの先住民人口は、1519年の2500万人から、1599年には150万人になっていた。ペルーの人口は900万人から50万人にまで落ちた。フロリダのティムカインディアンは、接触時30万人の人口が、17世紀の終わりには、たった1000人になっていた。」
以上引用
とあります。
でも、メキシコって、現在では人口が1億2000万人ほどいて、90%が先住民と先住民の混血ですよね。
先住民だけ病気になって激減したはずなのに、おかしいですね。
では、ペルーはどうか?
ペルー
人口
約2,722万人 そのうち約700万人が首都リマに集まる。地域別人口分布は海岸地域が全体の52%、アンデス山岳地域が36%、そしてアマゾンのジャングル地域が12%となっている。全人口約72%が都市部に集中。
人種構成 インディヘナ45% メスチーソ(混血)37% 白人15% 東洋人・黒人3%
参考 nishikawatravel.com/kihon_que.htm
人口が、900万人から50万人に激減したそうだが、現在の人口の45%は先住民で、約1250万人も居る。さらに、37%が混血であり、その数約1000万人。
全体の82%は、先住民かその混血である。
全く絶滅していないではないか。
そして、病気に対する免疫が強かったはずの白人は15%で、黒人は3%以下しか居ないではないか。
もちろん、中南米でも植民地支配なり奴隷労働なり戦争なり様々な出来事があったはず(鉄砲の伝来がもたらした戦争については、日本の戦国時代を思い返せば良い)だし、人口の減少も起きているだろう。
だが、この数字はおかしいのである。
筆者は、この当時の人口減の話は、誇大(プロパガンダ)なのではないかと思った。
というのも、日本でも天然痘の流行というのはあったのだが、死者というのは、3万とか5万である。
相当な死者数だが、そんなものである。
南北アメリカに住んでいた先住民も、モンゴロイドなのである。
では、なぜそんな話になったのか?
「メキシコの先住民人口は、1519年の2500万人から、1599年には150万人になっていた。」
この数字は、アメリカに住んでいた先住民族2500万人が、現在150万人になってしまった現実の数字とダブるのだ。
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